第3回Nature Drum Circle in 八ヶ岳開催報告
第3回 Nature Drum Circle in 八ヶ岳にご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。
今年は「もっと学びたい!」という参加者の皆さまからの声を受け、ドラムサークルに加えて、さまざまな講座型コンテンツにもチャレンジした開催となりました。そして3回目にして、あらためてはっきり浮かび上がってきたのは、このイベントの開催意義でした。
(スマートフォンでご覧の方、横画面にしていただくと読みやすいです)
1日目(5月23日)
まずオープニングは、今年も地元・原村の皆さまをお迎えしてのウェルカムドラムサークルからスタート。



普段、原村で開催されているドラムサークルに参加されているご高齢の方々も多く、「今年も楽しみにしてたよ!」という笑顔に、私たち運営も胸がいっぱいになりました。
DCFAオフィシャルアドバイザー飯田和子さんによる年代別のグルーピング。この温かい雰囲気を感じていただければ幸いです。
地元の方との別れを惜しんだ後は、DCFA名誉会長 ペッカーさんによるアフリカンリズム&アンサンブルの講座でした。

さすがプロミュージシャン。とてもわかりやすい指導で、皆さん真剣そのもの。
この時間、笑顔は減るのですが(笑)、集中して音を積み上げていく楽しさに満ちていました。
2つ目は、地元でベリーダンス講師をされている北澤さんと、愛知から参加のドラマー・鯉江さんによる「ベリーダンスとアフリカンリズム」のコラボ講座。

参加者はダンスチームとリズムチームに分かれ、それぞれ初挑戦!
講師のお二人は今回が初対面でしたが、事前準備も丁寧にしてくださり息もぴったり。参加者の皆さんも、初めてとは思えないほど自然に踊り、演奏されていました。
最後に発表を終えて「できたー!」と終わろうとした瞬間、なんと遅れて到着された参加者の皆さんが。
「せっかくだから、もう一回やろう!」「見てもらいたいね」
そんな流れでもう一度披露することになったのですが…これが驚くほど素晴らしかったのです。
さっきより格段に良い!
きっと皆さん、本番スイッチが入ったんですね。
3つ目は、地元在住の成澤けやきさんによる、原村産の竹を使った打楽器づくりワークショップ。


電動ノコギリで竹を切るところから始まる、なかなかワイルドな体験でしたが、皆さん夢中になって制作されていました。
そして興味深かったのは、その後。
制作を終えた人、のんびりしていた人たちが、部屋に置かれた楽器を自然に手に取り始め、即興アンサンブルがあちこちで生まれ始めたのです。
ハンドパンのメロディに引き寄せられて始まった、静かな音楽。その音は次第に周囲を巻き込み、やがて大きなドラムサークルへ。
「誰かが指示したわけではないのに、場が自然に育っていく」
その生成的で音楽的に豊かな時間は、今回とても印象に残っています。

夜はみんなで地元食材を使った夕食を楽しみ、その後は貸切宿で恒例のお楽しみ懇親会!
重田理事によるモヒートバー、
小倉理事によるLPレコード鑑賞会も今年も大好評でした。
楽しい夜は、本当にあっという間でした。
2日目(5月24日)
2日目の朝は、恒例の早朝散歩から始まりました。
集合場所から教会へ向かう道中には、まるで秘密の小道のような森の道があります。
前夜の雨に濡れた草木はしっとりと美しく、新緑の香りに包まれながら歩く時間は、それだけで豊かな体験でした。
教会では、まず地元在住でこの教会の信者でもある小倉理事から、この教会がどのように建てられたのかなどのお話を伺いました。
最初に行ったトーンチャイムの時間は、とても印象的でした。
順番に音を鳴らしたり、一斉に響かせたりすると、その音が教会の高い天井いっぱいに広がっていきます。その響きは、荘厳でありながらどこか優しく、何とも言えない美しさがありました。

その後は飯田和子さんのリードでみんなで歌を歌い、北島恵美さんのパイプオルガンの演奏に耳を傾けたり、讃美歌を歌ったり。この日のプログラムは「平和」というテーマで集められた曲たちでした。松尾志穂子さんによる鍵盤ハーモニカの演奏に合わせてみんなで歌った後は、動画のように参加者も用意された太鼓や小物打楽器を手に、演奏しながら歌う時間へと自然につながっていきました。
歌声もまた豊かに響き渡り、「音を味わう」という感覚に満ちた時間だったように思います。
そして「平和」について祈念したり、思いを馳せたりする時間でもありました。

散歩の後は朝食タイム。
小倉理事の奥さま・佳美さんによる手作り料理が並び、みんなでワクワクしながら新鮮なお野菜やお料理をいただきました。
その後はカナディアンファームへ。

早めに到着したメンバーは、箕浦代表理事によるモーニングセッションに参加。
五感を使って森を散策しながら自然を観察したり、声を出したり、相手の動きに合わせて身体や声を調和させるワークなどを行いました。これも心理的安全性が担保されていないと、なかなかぎこちないものになってしまうのですが、さすがドラムサークルで繋がっている参加者!やっているうちにどんどん声も動きも大きくなっていきました。
続いては、地元の皆さんも交えての野外ドラムサークル!
まるで絵本の世界にいるような素敵な場所です。


今年はお天気にも恵まれ、新緑と青空に囲まれながら、爽やかな風の中で一緒にリズムを奏でることができました。
カラフルな布を持って踊る人、
素晴らしいドラミングを披露してくれた少年をみんなでセレブレートする場面、
自然の中で音を重ね合う喜び。
どの瞬間も、本当に豊かでした。

ドラムサークル後は、毎年みんなが楽しみにしているカナディアンファームの特製ランチ。
オーナーのハセヤン(左から2人目)が今年もニコニコと迎えてくださり、「また来てくれて嬉しいよ!」という言葉に、こちらも嬉しくなりました。
午後は再び会場へ戻り、地元ジャンベ会の皆さんの演奏、そして竹楽器づくりを指導してくださったけやきさんによるディジュリドゥ演奏を鑑賞。


けやきさんのドラミングは本当に素晴らしく、ジャンベ会の皆さんの演奏も昨年よりさらにレベルアップしていて、リズム好きの私たちにとって最高のプレゼントのような時間でした。
けやきさん手作りの不思議な形のディジュリドゥも大人気。
海外でバスキングをしていた際に、ホームセンターで買える材料で作られたそうで、皆さん興味津々でした。
前日に作成した竹楽器だけで、セッションの時間も。ジェンベ会の皆さんも一緒に、みんなで竹を打ち鳴らしてリズムアンサンブルを楽しみました。
最後のコンテンツでは、「ドラムサークル研究室」と名付けて、長年DCFA会員としてファシリテーターのサポートを続けてくださっている石鍋宏一さんのお話を伺いました。
サポーターとはどんな役割なのか。
どんなことを考えながら現場に立っているのか。
石鍋さんと一緒にイベントでのドラムサークルをサポートをすることが多い森栄淳さんからも、現場経験者の視点からのお話が伺えました。また新人ファシリテーターのイベント運営を支える視点からドラムサークルを語っていただけたことは、とても興味深いものでした。
お二人の話を受けて、他の方から意見や悩みが出たりしたことも、とても意義のあることだったと思います。
また、名誉会長ペッカーさんからは「音楽的なベースドラムの役割」についてもお話をいただき、ドラムサークルで用いられるリズムの組み合わせについての学びもありました。そしてその流れのままクロージングドラムサークルへ。
最後にふさわしく、音数の少ない、とてもスペースのあるドラムサークルになりました。
いわゆる“レイドバック”した空気感。
ゆったりしているのに、とても豊か。
2日間共にし、様々なリズムを共有してきたメンバーだったからこそ、生まれる音だったように感じています。
クロージング後はみんなで片付けをし、電車の時間に合わせて帰る仲間たちを見送りました。
最後の一台を見送った後、スタッフも解散。
事務局と理事1名は後片付けと精算のため、もう一泊。
翌月曜日は、驚くほど美しい青空でした。
早朝、誰もいなくなった会場を散歩してみると、まるでまだ太鼓の音が聞こえてくるような気がして、参加者お一人おひとりの顔が思い浮かびました。
そして、深い感謝の気持ちが静かに湧いてきました。
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。
またここで会いましょう。
そして、別れ際の合言葉。
「また来年ね!」
